無題ドキュメント
チアアップログ

人生の新たなステージが始まる時…幸せ便は、どのタイミングで届く?

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太宰治 富嶽百景

あなたは今、
こころが満たされていますか?

もし、そうではないとしたら
どんな姿勢が求められるのでしょう?
・・・

さて、
ここからはちょっと気取って、
いつもと違う文調で失礼しまーす^^

 

太宰治の短編小説に、
『富嶽百景』(ふがくひゃっけい)がある。

2006年には、『富嶽百景〜遙かなる場所〜』
というタイトルで映画化もされており、
ご存じの方も多いかもしれない。

1938年(昭和13年)、
師匠の井伏鱒二を頼って、
静養目的で山梨県の峠茶屋に太宰は滞在し、
この作品が誕生した。

滞在中、師の仲立ちでお見合い、
その後婚約もなされ、以降太宰の生活は
間違いなく快方に向かい、
人生の新たなステージに立った。

お見合い後、
自身の心もとない家庭の事情を抱えつつ
太宰はお相手の家を訪ねる。

その訪問の帰り際、
いずれ妻になる人と太宰の
心温まる掛け合いのシーンがある。

せっかくなので、
一部抜粋することにする。

 

かえりに、娘さんは、バスの発着所まで
送って来て呉れた。歩きながら、
「どうです。もう少し交際してみますか?」
きざなことを言ったものである。
「いいえ。もう、たくさん」
娘さんは、笑っていた。
「なにか 質問ありませんか?」
いよいよ、ばかである。
「ございます」
私は何を聞かれても、
ありのまま答えようと思っていた。
「富士山には、もう雪が降ったでしょうか」
私は、その質問には拍子抜けがした。
「降りました。いただきのほうに、――」
と言いかけて、ふと前方を見ると
富士が見える。へんな気がした。
「なあんだ。甲府からでも、富士が
見えるじゃないか。ばかにしていやがる」
やくざな口調になってしまって、
「いまのは、愚問です。
ばかにしていやがる」
娘さんは、うつむいて、くすくす笑って、
「だって、御坂峠にいらっしゃるのですし、
富士のことでもお聞きしなければ、
わるいと思って」
おかしな娘さんだと思った。

 

やや乱暴なセリフもあるものの、
その後の二人の関係性を予感させるのに
十分なやり取りだ。

 

ところで
太宰が遺した言葉で、こんなものがある。

 

“幸福の便りというものは、

待っている時には

決して来ないものだ。”

 

鞄ひとつで
富士山に臨む峠の茶屋を目指した際
果たして太宰は、
この言葉を意識したのだろうか…?

 

待たずに、自ら一歩を踏み出す勇気…
“待ち”ではなく、“攻め”の姿勢が
何かを運んで来て
くれるのかもしれませんね・・・

ちなみに写真は、
この峠近くを訪れた投稿者(私)が
撮影したものです。

(^^♪ ふーじーは

にィーぽーん

いーちーのーやま~

♪)

・・・
アレ…日本で二番目に高い山って、
どこだっけ^^;

本日もお付き合いいただき、
ありがとうございました。

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管理人: 歩空 心哉

歩空 心哉

はじめまして^^ 歩空心哉(ほそらしんや)と申します。 数あるブログの中から、私のブログに興味を持っていただき、 ありがとうございます^-^     突然ですが、あなたは今、 充実した人生を生きていると言い切れますか? もしあなたの答えが、「NO!」だとしたら 何かを変える時なのかもしれません! なれるかもしれない自分を目指すのか、 今の自分に安住するのか、 そのあたりの考え方は、 人それぞれだと思います。           <過去の経歴、経験>  建設業施工管理約8年。その後主にコールセンター勤務(テレアポ歴は約3年)。  その他イラストレーターを使ったデザイン歴有り。  数年前からは、インターネットビジネスに参入。 アフィリエイトを実践する傍ら、2016年からはSNSの積極的活用も始める。 また、それらの経験を基にした入門講座(5月からの累計回数は数十回に及ぶ)の企画・運営にも携わる。   <趣味>  旅行が好き、これまで訪れた国は40カ国以上に及ぶ。 写真を撮るのも好き、その他食べ歩きも…。          「なんか今の生活に不満がある」 「今まさに人生の岐路に立っている」 「自分は何がしたかったんだろう?」 「やり残したことがある気がする」 そんなあなたに、役立てていただけると幸いです^^

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